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「子どもたちがICTを使いこなせる大人になるために(2)会場トークセッション」
川崎市PTA連絡協議会 ICT学習会(2012年7月20日)

カテゴリー: 情報モラル・リテラシー教育 / フィルタリング / 子どもの利用実態 / 新たな端末・サービス / 各地の取り組み(ケータイ所持規制) / インターネットの安心・安全をめぐる動き / その他

スマートフォンについて親子はどのように向き合っていけばいいのか?

2012年7月20日、川崎市PTA連絡協議会主催で実施されたICT学習会のトークセッションの模様を紹介する。ケータイ、スマホ、インターネットに対して保護者がどのような悩みを抱えているのか、その質問に対してパネリストはどう回答したのか。親と子、学校、地域が子どもの安全・安心にどう向き合えばいいのか、最新動向がみえてくる。

4名の登壇者

トークセッション・パネリスト

  • 藤川大祐氏 千葉大学教育学部教授
  • 竹内和雄氏 兵庫県立大学環境人間学部准教授
  • 堀部政男氏 一橋大学名誉教授
  • 玉田康人氏 総務省総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政課課長

コーディネーター

  • 曽我邦彦氏 (社)日本PTA全国協議会 元会長

トークセッション質疑応答

コーディネーター 曽我邦彦氏

司会者)この質疑応答を通して、会場の保護者のみなさんの疑問をひとつでも多く解消していただき、子どもさん達がより安全・安心な一年間を過ごせることが本日のICT学習会の目的です。バブルの時代には安全も付加価値としてお金で買う流れにユーザーが動いていましたが、現在の日本は不況下でなんでも無料の方向に流れているきらいがあります。そうしたフリーの仕組みの中には必ず消費者にとって落とし穴になるようなしかけがあることも事実です。保護者の側としては、よりていねいにわからないことを理解しながら子どもをゆたかに育てていくことが望まれます。

佐賀県で子どもに対して行われたアンケートでは、「困ったときに一番に相談に行く相手」として1位に「保護者」が回答されています。「先生」は7位でした。「先生」より上位に、「インターネットで知り合った人」が回答されたため、危機感を持った教育現場が、子どもたちがインターネットで交流することを前提とした対応に照準を合わせる対応に切り替えたところ、子どもからの相談が増えたという事例があります。

会場 参加者

従来、学校や文部科学省では、子どもに携帯を持たせないという前提で対応していたため、子どもにとって、先生に相談することはありえない状況になっていたわけですが、子どもがインターネットに触れることを前提としたことによって、子どもは先生に相談できると受け止めるようになったのです。その後、佐賀県ではすべての高校生にiPadが情報端末として配布されました。非常に先進的な取組を行っています。

違法ダウンロードの罰則の線引きとは?

質問者1)我が家ではリビングにパソコンを置いていますが、中学3年生の子どもにせがまれて春からiPhoneを利用させています。楽曲などの不適切なダウンロードが違法となることは知っているのですが、親子ともに具体的にどのようなダウンロードが違法にあたるのか判断ができず、また、何を基準に判断すればよいのか参照する方法もわかりません。違法ダウンロードに関する法律について詳しく伺いたいと思います。

堀部)著作権法では、著作権を侵害するような形でのダウンロードに対して刑罰が科されるという改正が行われました。これに対してアノニマス ※1 が、違法ダウンロードはすでに様々なところで行われている利用の一形態であるから、刑罰を科すのはけしからんという主張で攻撃を仕掛けてきたことが最近話題となりました。ご質問にある「何が違法か、わかりにくい」という点については、著作権の世界での違法の判断には大変わかりにくい部分があるのも事実で、音楽ソフトの場合、ネット上にあるものは誰かの権利物であるわけです。私的な使用を目的としたダウンロードは一般的に違法とはなりませんが、ネット上にあるファイルがそもそも違法なファイルであった場合は、これをダウンロードすることは私的使用が目的であっても違法と判断されます。今度の著作権法改正で刑罰化されましたので違法なものをダウンロードしないことが何より大切になります。違法の判断は大変難しいのが実態です。

司会)法律の制定にかかわった玉田課長、違法の部分について詳しくお願いします。

玉田)著作権法は文部科学省の所管となりますが、総務省の取組との関わりで説明しますと、例えばネット上に違法・有害な情報が出ている事実が判明すると、民間の事業者と利用者の間で、削除依頼を出して対応するという手続きが行われます。削除要請に応じる側、つまり掲示板の管理人などの側は、削除すべきか否かの判断を行い、その際にガイドラインなどを参照して手続きを進めます。このガイドラインは電気通信事業者などが作成するもので、このようなものを参照して違法情報にあたるものを判断していただくという方法があると思います。

司会)保護者の方の質問としては、自分の子どもが意図せず違法な利用に陥らないかという点にあるかと思います。その点について、端的にお願いいたします。たとえば、人気アニメ番組の「ワンピース」は、東京で真っ先に放映され、その日のうちにYouTubeなどにアップロードされています。そのコンテンツを視聴するだけではなく、ダウンロードするとなると違法行為になるのでしょうか?

玉田)私の立場では、個別の事例に対して違法かどうかの判断を下すことができませんので、やはり皆さんにガイドラインなどを参照していただくことになるかと思います。また、日本音楽著作権協会(JASRAC)や文化庁などのガイドラインなどがあるかどうか、探してみるというやり方もあると思います。

司会)違法なものであったとしても、見るだけで罰せられることはなく、ただ、手元にダウンロードして所持してしまうと、ユーザー個人が罰せられる可能性が高くなると考えておけばよいのでしょうか?私は音楽事務所を生業としているのですが、音楽ファイルを違法にアップさせることは著作権違反になることは明らかです。やはり判断が難しいのはテレビ番組の場合ではないでしょうか。YouTubeなどでのNHKの削除対応の迅速さはみていても驚くスピードです。民放では、投稿された番組をそのままにしておき、むしろ、視聴者をあらたに獲得する戦略にも出ているように思われます。ワンピースなどに関しては、投稿、削除、再投稿という、いたちごっこになっているようですが、ユーザーとしては、違法投稿されたものを視聴しただけで違法になるのでしょうか?

藤川)わかりやすく言いますと、動画と音楽については、視聴するだけなら問題はありません。ただし、それらのファイルが違法にアップロードされていた場合、視聴するだけでなく、手元の端末なり記憶装置に保存すると違法となります。注意していただきたいのはYouTubeの類よりも、PtoP(1対1ファイル交換ソフト)を利用して手元にファイルをダウンロードしていると、ユーザーの側としても申し開きができず、違法となる可能性が高いことです。YouTubeにしても、違法なコンテンツを手元で保存してみられるようにしている場合、それがネットにつながる状況におかれていなくても、違法とみなされます。

司会)レンタルショップで借りてきたDVDなどを自分のパソコンに保存するのも違法でしょうか?

藤川)いえ、あくまでもファイルの提供場所がインターネット上の場合が問題となるため、対象外です。

司会)非常に込み入った判断が必要になるようですね。ここで皆さんに私から申し上げたいのは、「タダより高いものはない」ということですね。10円、20円でもよいから、必ず対価を支払って、コンテンツを得ることが安全につながります。

難しいのは、子どもたちが自分の情報が流出してもよいと覚悟してタダのサービスをうまく使っている場合です。LINEのようなケースが当てはまります。LINEの許諾には事業者側による個人情報の利用が事前に書かれていますが、あまり気にしないで利用している人が多い。やはり、安全に対する有料のプレミアムサービスを利用してでも、自分を守るという考え方を身につける必要性があるのではないでしょうか。

※1 アノニマス(英: Anonymous)は、インターネット上の匿名掲示板やオンラインコミュニティを通じて生まれた匿名のハッカー集団

アプリ利用での事業者の見分け方は?

質問者2)我が家では小学5年の子どもにケータイを持たせてはいませんが、私自身がスマホを利用しています。無料のアプリダウンロードの際に、さまざまな個人情報利用が求められていることはわかったうえで利用しているのですが、有料のアプリを使用すれば個人情報が事業者側に流出することはないと考えてよいのでしょうか?また、同じ有料アプリであっても、よい事業者と悪意のある事業者があるのではないかと思います。見分け方があれば教えていただきたいと思います。

藤川)そのアプリ提供事業者が、どういう収益構造を持つかによって判断ができる部分があるかと思います。有料アプリであれば、ユーザーからのダウンロードによって収益があがるため、変な広告を入れる必要が少なく、ユーザーにとって安全性が増すといえるかもしれません。しかし無料でも信頼できる会社が広告を出稿して収益を上げる仕組みになっていれば、安全と考えることができます。

個別の会社が危険かどうか見分けることは難しいのですが、誠意をもってサービスを行っているか、あるいは名の通った会社であるか、といった部分から判断していくしかないのが現状で、これはアプリに限らず、ネット上のサービスや情報を利用する際に共通している点だと思います。これが絶対!という決め手は今のところありません。

司会)安全な有料サービス、たとえばスマホ用のフィルタリングですが、これは100%有効というわけではありません。ただ、月額315円で少しでもより安全になるのであれば、利用すべきだと私は考えています。また、アプリ制限を実施していくなど、完璧を目指すのではなく、より安全な方向に努力していくことが大切なのかもしれませんね。

藤川)auのAndroidスマホでは定額料金を払うと、auが確認した安全なアプリだけをダウンロードできるような仕組みが整備されています。こういったサービスは他の事業者でも今後出てくるかもしれません。ただ、このAndroidのサービスでもLINEは安全なアプリとして提供されています。LINEをより安全なものにするように、われわれとしても働きかけていきたいと考えています。

司会)安心ネットづくり促進協議会はPTAの皆さんの要請の声を企業側に届ける立場にあります。今後も、多くの声をお寄せいただきたいと考えています。グリーやDeNA、またNHNジャパン(LINEの提供会社)などでも、消費者の声に対する個別対応が非常にスピーディになってきています。安心ネットづくり促進協議会のような関連団体の活動や、青少年インターネット環境整備法といった法制度の整備が奏功している結果だと思います。

一方で、日本の国内法の適用をうけない海外企業の進出や、消費者の利用でより問題解決が広範で難しい対応を迫られるケースが出てきているのもスマホ普及のもたらした問題点かと思います。

玉田)アプリの安全性を懸念されている保護者の方は多いのではないかと思います。総務省で作成した「スマートフォンってどんなもの?」(チラシ) ※2 では、スマートフォンプライバシーガイドを紹介しています。ここでは利用者情報の利用許諾画面の例として、iPhoneとAndroid端末の許諾を求める画面を紹介しています。いずれも同意を求める内容になっていますが、内容がわかりにくいという意見があります。

総務省ではこの問題について、現在、こうした許諾を求める場合、事業者側の仕事として取得する情報の種類、外部への送信の有無と目的などを、いわゆるプライバシー・ポリシーの中でアプリごとに表示してはどうか、といった内容の研究会報告書をもとに、関係事業者に働きかけを行っています。こうした表示が個別に行われるようになると、ユーザーからみて安心・安全の判断がよりわかりやすくできるのではないかと考えています。

また、先ほどの「有料」「無料」の安全性についての質問ですが、基本的に無料アプリには情報収集モジュールというプログラムが埋め込まれているものが多いと考えられます。これは、そのアプリの利用ごとにそのユーザーのスマホの行動履歴や位置情報などを外部に送信し、広告配信のためのデータとして提供する機能です。この情報収集モジュールが組み込まれていることを事前に明確にしていくよう、働きかけを行っています。

スマホを利用する以上、個人情報は提供せざるを得ないのか

質問者2)ユーザーとしては、個別アプリのプライバシー・ポリシーがわかりやすく明示されたとしても、結局は個人情報が流出するという点に不安が残ります。スマホを利用する以上、個人情報は引き出されることを受忍していくということなのでしょうか?

玉田)最終的には、個人情報が外部利用されることを念頭に、アプリを使わないという判断もあります。現状では、その判断のための材料が足りないので、プライバシー・ポリシーで明らかにし、理解して使う、という方向に進めているということです。

司会)過去のケータイ電話は「匿名性が高い」という見方をされていました。一方で、個別の識別番号が端末に与えられていたため、犯罪利用の際には個人特定に至りやすかったということがありました。スマホではどうなのでしょうか?

藤川)従来のケータイ電話の個別認識の仕組みとは異なりますが、スマホでも個別特定は行えます。

司会)では、犯罪捜査などの場合の個別情報をもとにした特定は必要なことですが、アプリ利用などから個別情報が外部に漏れることは嫌だ、という消費者の声を我々は事業者側に伝えて、そうした社会づくりを促していくことは出来るのかもしれませんね。

藤川)ただ、事業者の側は、いかにしてビジネスとして成り立たせるかを度外視することはできません。無料で提供するからには、広告モデルのような収益構造を持つ必要があります。そこから、個人情報の外部利用も必然的に生じてくるわけです。つまり、こうしたビジネスモデルのアプリを利用する際は、個人情報を対価として外部提供することはさけられないと言えます。

司会)では、個人情報を抜き取らない代わりに、アプリを有料にして、安全なサービスを提供するというやり方もありうるわけですね。安心を買うというビジネスは成立するのではないでしょうか?

藤川)そうですね。ただ、現状ではそれがわかりにくい形で進んでいます。有料アプリに移行しても個人情報の収集は前提となっているものは多いのです。

竹内)質問者の方がスマホの安全な利用について迷われていることは、大変大切なことだと感じました。今までは親がよくわからないから、とりあえず子どもが言うままに与えて、結果的に事件化するケースが多かったですが、最近の保護者の方は、自身のスマホ利用を通して、その中身を勉強するようになっています。親がスマホとの付き合い方を悩み、そして、お子さんと一緒に悩んでいただくことが一番大切なのではないかと思います。家庭の場で個別の利用について親子で話し合う、これがペアレンタル・コントロールであり、一番のフィルタリング機能といえるでしょう。

事業者の提供するフィルタリングサービスはどれも完璧ではありません。だからこそ家庭の場で話し合う親子のフィルタリングが最も大切です。まず、親がスマホを理解し、使用し、安全性を確認する作業を子どもとともに行うことが必要です。これは、みなさんが子育ての時に、お子さんに自転車に乗れるようトレーニングしたのと似ています。まず、補助輪をつけて親が立ち会って練習し、徐々に手を放していくというやり方です。これをスマホでも行っていただきたいと思います。親子関係を見直したり確認したりするよい機会にもなるのではないでしょうか。

すでにケータイやスマホを使って子育てをする時代になっています。だからこそ、まず親がすべて関わって安全な利用の仕方を学んでいく姿勢が大切です。

司会)そうした捉え方をすると、青少年インターネット環境整備法の重要性、理解もより深まるのではないでしょうか。

ケータイ利用のルールの共通化をしてほしい

質問者3)小学三年生と年長の幼児を持つ母親です。上の子どもには習い事の帰途の連絡などのため、小学1年時からケータイを持たせています。キャリアはドコモですが、iモードの使用は不可にしており、メールと通話のみにしてフィルタリングをかけています。家庭では親子でルールを決めてケータイを利用してきましたが、学齢があがるにつれケータイを利用するお子さんが増えると、家庭でルールを学ばず野放しで利用している友達とも次第につながるようになり、対応に苦慮しています。ケータイが将来子どもたちの生活に欠かせないものであるならば、小学校の学びの場で年間1時間でもよいので、ルールなどについて学ぶ機会を設けていただけるとよいと感じています。持たせない方針のご家庭もあるかと思いますが、自動車運転をしない人にも交通ルールを学ぶ機会があるように、全ての子どもたちに早い段階でのケータイルールの学びの場が必要だと思います。

司会)一昨年から学校現場では情報リテラシー教育が始まりました。学校現場での学びの機会は中学校では始まっております。川崎市の学校現場でもリテラシー教育の実施がきちんと行われるよう、本日出席しておられる川崎市PTA連絡協議会の方からも働きかけがあるかと思います。

竹内)リテラシー教育はすでに学校現場で始まっています。ただ、どの科目の指導にもいえることですが、学校がきちんと教え、子どもたちの習得に配慮した場合でも、全ての子どもがきちんと習熟するということにはならないことはおわかりいただけると思います。そこで、家庭での対処法としては、まず、お子さんに、「他の家庭のことは関係なく、我が家のルールはこれだ」というものを決めることです。ただ、このやり方では学齢があがっていくとだんだん縛りがきかなくなってきます。その次の段階では、個別に話し合って小さなルールを守っていく対応となります。私が推奨しているのは、夜10時になったら家族は全員、携帯電話を充電器に置くというルールです。このルールはご家庭のお母さん自身、抵抗する方が多いかもしれません。ただ、家族全員が携帯を使用しないルールを決めてしまえば、お子さんも、友人に対して自分がメールできない理由をスムーズに説明でき、結果として負担がすくない生活が送れるのではないでしょうか。お母さんの利用にも制限がかかってしまいますが、こうした取組で「我が家ルール」を作っていくことは、長い目で見たとき、きっとお子さんに親の愛情を伝えることになるでしょう。

司会)家庭ごとのルールの違いといった、こういう事案こそ、PTAが一丸となり、先生だけに頼るのではなく問題解決を保護者の取組で進めていけるのかもしれません。学校現場でつくったルールを破る発端が家庭にあることもよくあるケースです。川崎市PTA連絡協議会を中心として会員の皆さんが話し合い、川崎独自のルールができると素晴らしいと思います。

キッズケータイの次の買い替えがスマホという現状が心配

質問者4)小学6年と3年の母親です。上の子どもには習い事の帰途連絡のため、小学2年からキッズケータイを持たせています。中学からはキッズケータイでは嫌だ、ネットにも接続したいと本人は希望しています。親としては心配ですが、周りのご家庭が持たせる中で本人が持ちたいという気持ちもわかります。スマホよりは従来のケータイが安全かと思いますが、キッズか老人向けかというなかでは、スマホを与える選択肢しかないのでしょうか。

司会)携帯電話事業者さんに従来型ケータイでの選択肢をお願いしたいと思うのですが、藤川先生、いかがでしょうか?

藤川)より安全仕様のスマホを開発してもらう方向にいくしかないと思います。多くの会社が、特定のアプリを起動させるだけで、やや不便になるがより安全な使い方ができるというものを提供する方向にあります。ただ、青少年向けスマホが進まないのは、やはり儲からないからだと思います。

司会)スマホの端末が世界仕様で作られている以上、避けられない点ですね。日本の消費者の皆さんが海外製品を支持して国内企業が負けてしまったということもあります。ただ、全国のPTAが一丸となって推奨仕様のスマホを提案できるようになれば、一定の台数が見込めてメーカー側が対応してくれるかもしれません。いずれにしても保護者の側が声を上げ続けていくことが大切だと思います。

玉田)皆さんのさまざまなニーズを実際に知る機会はとても重要だと考えています。安心ネットづくり促進協議会やPTAでの取組、また各地でのリテラシー勉強会などの場を通して、これからも皆さんの声を集めていきたいと思います。

竹内)保護者の方への回答ですが、いまのお子さんを心配する気持ちを直接伝えて、親子で話し合われることがまず大切だと思います。最初はネット接続をしないで,メールだけ,あるいは、最初の一か月は親子一緒の時にだけネット接続してみる、など、妥協点は必ずみつかると思います。スマホの場合,接続回線を選んでフィルタリング利用することは複雑ですが、端末にそもそもフィルタリング機能をつけてしまうことはさほど難しくありません。こうした取組がよりよい親子関係、子育てにもつながる機会になると思います。

司会)スマホでのネット接続は、各電話事業者が提供している3G回線に限定してしまえば、フィルタリングをかけることは可能です。Wi-Fiには全く接続しないということです。通信会社はユーザーが3G回線に集中すれば通信障害が発生するため、Wi-Fiへの誘導を行いますが、みなさんは子どもたちを守るためにフィルタリングのかかっている3G回線のみを使わせるという選択肢もあります。こうすれば従来のケータイと同じ接続環境が保てます。アプリは端末から制限して、全くダウンロードできないようにすることもできます。子どもの利用を少し不便にすることで、安全を手にすることが可能です。こうした話し合いを子どもさんとのコミュニケーションの機会ととらえて、より良い子育てにつなげていっていただきたいと思います。

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