■デビューしてしまった“怖さ”

 

―もしも、ケータイやケータイ小説がなかったら?


ココア:PCをもっと早く持っていて、多分、動画サイトなどを見ていたのでは。

―ケータイ小説以外の場でも、自分で何か書いたりしていたと思う?

ココア:それはないです。

 

―個人的にケータイ小説は新聞や雑誌の連載小説に似ていると思うのですが、書いていてどう思いますか?

ココア:面白いですね。読者のみなさんの反応を見るのも面白い。

―小説を書いて、その反応を見ながら読者から元気をもらって・・・。


ココア:そうですね。


―ノートに書くことはないの?

ココア:文字でノートに書くことはないですね。疲れちゃう。

―小説を書く最初がケータイなのね。


ココア:怖いですよねぇ(笑)。

―どのように怖いと思います?


ココア:今は、何冊か書籍化させてもらったので怖いという感覚はないですけど。でも、以前は、誰かに読ませるつもりもなくて書いた小説に、いきなり読者から感想をもらって。それがどんどん人気になっていって、受賞して、本になって・・・。「何これ」って感覚はありました。


―小説家としての自分の夢は?


ココア:自分の夢…。


―もう、夢がかなった?


ココア:そうですね。書籍化されたことは大きかったですね。


―これからの作品の構想とかはありますか?


ココア:今、書いている連載は年上の彼氏ものなんですよ。これおわったらどうしようかなぁと漠然と考えています。あとは短編中心になりそうですね。短編の方が簡単なので。 

 

 

■ネットの場所は、自分の創った場所

 

―ケータイのインターネットでコミュニケーションをとること自体が危ないということで、不所持を条例化する地域もあるのですがどう思いますか?


ココア:「ちょっとなあ」って思いますよ。


―ちょっとな(笑)?


ココア:危ないですね。


―たとえば実際に、18歳以下はコミュニティサイトにアクセスできないようになったり、ケータイを所持できなくなったりしたらどうですか?


ココア:困りますね。自分の書きたいものが書けなくなっちゃうので。


―大人と子供の間でギャップがあると思うのですが、ココアさんはそのことはどのように考えていますか。何か大人に対してのメッセージはありますか?


ココア:安全を考えて言うのでは良いけど。ちょっと厳しいなと思う点もありますね。


―みんなにメッセージをお願いします。


ココア:サラッと見ていただければそれで十分です。


―ケータイ小説家をずっと続けていきたいですか?


ココア:アイディアがある限り、続けていきますね。


―仕事というような感覚?


ココア:自分の場所ですね。遊びっていう感じもありますけど。


―表現できる場所?


ココア:息抜きできる場所。


―家では息抜きできない?(笑)


ココア:すごいできますけど(笑)。さらに、息抜きが出来る場所。自分のHPでは自分が上なので、自分の世界を管理できる。


―読者が閲覧しているって意識はある?


ココア:感想をもらうと「ああ、読んでくれる人がいるんだ。」と感じますね。


―インターネットやケータイで世界は広がった?


ココア:広がった気がします。


―インターネットの世界と現実は全く違うって感じかな?


ココア:全く違いますね。それもまた楽しいとこです。ネットでは、目に見えないんでなんでもやりたい放題(の性格)ですね。現実だと静かに生きています。


―本当の自分はどっちかな?


ココア:どっちでしょうね?ネットの方ですかね。


―これからネットに触れる後輩たちにメッセージかアドバイスを。


ココア:分からないことを検索しても良いけど、アクセスし過ぎないように。一回、何かを調べていた時にワンクリック詐欺にひっかかっちゃって。後悔しています。


―その時はどうしたの?


ココア:PCにウィルスが侵入しちゃったので、詳しい親戚の人に処理をしてもらって。本当にどうしようって思った。そういうこともあって、学習しようと思いました。


―トラブルの対処とか、インターネットモラルのことは学校で教わりました?


ココア:学校では教わりませんでした。


―自分で学習したって感じかな?

 
ココア:そうですね。本とかも読んで。


―検索サイトで調べたりもしますか?


ココア:ケータイでも検索で調べて。トラブルはPCとケータイとで2回ありましたから。


―ケータイでもトラブルに?


ココア:デコメの素材を取り放題できるサイトで。でも、登録したら出会い系に登録になっていたということがありました。その時は料金の請求じゃなく、迷惑メールが来るようになりました。
 

 

インターネットやケータイの世界を、自分の場所であると感じているココアさんですが、受け身ではない、主体的なアクションがないと動かないインターネットの世界は、子どもたちや若い人にとって本当の意味での「自分でいられる場所」なのかもしれません。

そういった中で、危険な目にも会う場合もあると思いますが、ココアさんは自分で対応して対処し、学習している様子がうかがえますね。

(鎌田真樹子 株式会社魔法のiらんど 安心安全インターネット向上推進室 室長)